NISAって、年間いくらまで投資できるの?

新NISAでは、

「年間360万円まで投資できる」
と覚えるだけでは足りません。

  • つみたて投資枠は年120万円
  • 成長投資枠は年240万円
  • 2つ合わせて年360万円
  • 別に生涯の非課税保有限度額1,800万円がある
つまり、

“年ごとの上限”と“生涯の上限”の2段構えです。

📝
おさえるポイント

  • 年間いくらまで入れられるのか
  • 月額にするといくらか
  • 使い切れなかった枠はどうなるのか
  • 売却すると枠は戻るのか
  • どんな人がどの枠をどう使うべきか

まで、

制度の細かいところも含めて

丁寧に掘り下げます。


「年間投資枠」と「非課税保有限度額」

NISAの上限は2種類です。

年間投資枠1年間の最大投資額
・ 上限は360万円
非課税保有限度額新NISA口座全体で買付時の最大合計額
・ 上限は1800万円(内、成長投資枠1200万円)

1つずつ整理します。

年間投資枠は最大360万円
まず 年間投資枠 について、
その年に新しく買い付けできる上限です。

1年間の投資枠上限
0万円
100万円
200万円
300万円
400万円
NISA年間上限
360万円
120万円
240万円
360万円
投資額
つみたて投資枠
成長投資枠
よく、NISAは年間360万円まで投資できる

と聞きます。

でも、その中で2種類の投資方法があり

それぞれを併用できるため、
年間の上限が360万円となっています。

  • つみたて投資枠
    • 年間上限は120万円
    • 対象商品は、比較的長期積立に向いた投資信託中心
    毎月1万円、3万円など、定額を積み立てられる。

    対象商品が限られる分、迷いにくいので初心者にも安心
  • 成長投資枠
    • 年間上限は240万円
    • 投資信託に加えて、上場株式なども対象
    まとまった資金を一括投資できる点が、つみたて投資とは異なる

非課税保有限度額は1800万円

NISA口座の中で
生涯持てる非課税資産の総枠

これを、「非課税保有限度額」と言います。

NISAは、

年間で最大360万円の投資枠があります。

しかし、それは無限に投資できるわけではありません。

総合で1800万円の上限
そのうち、成長投資枠だけで使える上限は1200万円まで

NISAの非課税保有限度額
投資額
0万円
500万円
1000万円
1500万円
2000万円
1800万円
440万円
5年目
860万円
10年目
1300万円
15年目
1800万円
20年目
年数
つみたて投資
成長投資
何年もかけて資産を増やしたとしても、
NISAの中で1800万円以上の投資はできません。


年間投資枠は使い切らないと損?持ち越しはできる?

結論から言えば、

使い切らなくても問題なし。でも、未使用枠の持ち越しはできません。

なので、
「今年は余裕がないから少なめ」
「来年から増やす」
という使い方で大丈夫です。
📝
例えば…

今年のつみたて投資枠
120万円のうち60万円しか使っていない。

そんな場合でも、翌年にはつみたて投資枠はリセット
120万円の投資枠に戻ります。

昨年使わなかった投資枠60万円を
繰越すことはできません。


売却したら投資枠は戻る?戻らない?

ここはかなり誤解されやすいところです。

📝
年間投資枠も、非課税保有限度額も、その年のうちは戻らない

成長投資枠で240万円分買って、

その後すぐ売ったとしても、

その年の成長投資枠240万円は使い切ったままです

年間投資枠の「リセット」タイミング
0万円
100万円
200万円
300万円
400万円
年間投資枠
投資開始時
360万円
360万円 1年の投資可能枠
360万円
購入後
360万円
240万円 今年買った分
120万円
360万円
売却後
360万円
売っても今年は戻らない
120万円
360万円
翌年1月1日
360万円
360万円 投資枠リセット
360万円
時点
使える枠
使った枠
年内に再び240万円分を
追加で買うことはできません。

翌年1月1日に「リセット」されるまで待つしかありません。

非課税保有限度額も使った分は年内に売却しても戻りません。
非課税保有限度額は、売却した分は翌年に復活する
0万円
600万円
1200万円
1800万円
時点
開始時期
1800万円
1800万円 まだ全額使える状態
購入後
1800万円
600万円 保有中
1200万円
売却した年
1800万円
今年はまだ復活しない
1200万円
翌年
1800万円
1800万円 翌年に再利用できる
非課税保有限度額の使用状況
未使用枠
使用中の枠
売却した枠
こちらも、翌年にならないと使用枠が「復活」しません。

毎年1月1日時点で、

・年間投資枠は全てリセット
・非課税保有限度額は前年に売却した分が復活


「1,800万円まで非課税」=利益込みで1,800万円ではない

これも誤解しやすい点です。

金融庁は、
非課税保有限度額を簿価(購入時の金額)=取得金額ベースで管理すると説明しています。

例えば、

100万円で買った投資商品が、
半年後に150万円に値上がりしたとします。

この時、50万円の利益が出ています。

でも、

投資した額は100万円なので、
1800万円の限度額のうち100万円の枠しか使っていないことになります。

その後、購入してから9か月後に80万円に下がったとします。

この時、購入時と比べると20万円の損失です。

使用した枠は100万円のまま
金額
0万円
20万円
40万円
60万円
80万円
100万円
120万円
140万円
160万円
100万円
100万円
100万円
開始時
150万円
150万円
半年後
80万円
100万円
9か月後
比較項目
評価額
損益

でも投資に使ったのは 100万円です。

「使用枠」は100万円で変わりません。

購入時の金額だけが、その年の使用枠になります。
損益は関係ありません。


NISAの年間投資可能額についてのよくある誤解

💴
年間360万円は全員が使うべき

違います。
制度上の上限であって、目標ではありません。

無理に満額を目指すと、
生活費や緊急資金が足りなくなることがあります。

🎍
使わなかった枠は翌年に繰り越せる

できません。
年間投資枠は年ごとです。

売ったらその年の枠がすぐ戻る

戻りません。
戻るのは生涯の非課税保有限度額で、しかも翌年以降です。

🧮
1,800万円は利益込みの上限

違います。
取得金額ベースで管理されます。

成長投資枠だけで1,800万円までいける

いけません。
成長投資枠だけの上限は1,200万円です。


NISAの年間投資可能額は「360万円」だが、大切なのは総枠との関係

NISAの年間投資可能額は360万円です。

年間投資額の内訳
つみたて投資枠120万円
成長投資枠240万円
合計360万円

ただし、これだけで終わりではありません。

  • 生涯の非課税保有限度額は1,800万円
  • うち成長投資枠だけの上限は1,200万円
  • 年間投資枠は使わなくても持ち越せない
  • 売却してもその年の年間投資枠は戻らない
  • 生涯の総枠は翌年以降に復活する

上限いっぱいまで入れること

よりも、

家計に合う額で長く続けることを
大切にしてください。

整えポイント


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